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「同居人というのはズバリ俺の従兄弟で瀬戸東(せとあづま)といって年は23だ。あいつに話したら二つ返事で承諾を得たから安心しろ」
「いや…あのな和也、話はそこじゃないだろ?」
「いいからそうさせてくれよ…頼む!!部屋もこのまま使っていいからさっ」
「え?部屋使って…いいのか?」
「え?あ、あぁいいとも!悪い話じゃないだろ?他に住むにしてもこんないい部屋ないだろうし」
この部屋を使っていい…
俺としては願ってもない話なのは確かだ。
何しろ俺はこの部屋がすごーく気に入っている。
俺一人では到底借りれないであろうこのアパートは学生風情が住めるようなものではない。
贅沢なのはわかっていはいるが、なにしろ人というのは慣れてしまうから怖い。
とてもじゃないが普通のアパート暮らしになど戻れそうにない。
新しい同居人………
贅沢なアパート………
普通のアパート………
新しい同居人………
「なっ?いいだろ?お前の事はちゃんと話してあるからさ」
「………なぁ」
「なんだ?」
「俺に同居人をつけてお前はそいつに何をさせるわけ?
。
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