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「まぁ、それはあれだ、ほら…」
同居人はいまいち納得出来ないけれど、このアパートに住んでもいいという願ってもいない申し出はかなりの魅力のはた確か。
それに、俺も一人ではこのアパートの家賃は到底払えない。
なんといっても俺はこのアパートが好きなのだ。
よし!!
決めたぞ!!
「和也。お前が俺を心配してくれる気持ちは良く分かったよ。せっかくの申し出受けさせてもらう」
(ホッ…これで変な虫がつかずにすむぜ…)
「そ、そーか!!そーか!!じゃ明日にでも顔合わせしておこう」
なんか変な心の声が聞こえた気もしないではないが、俺はアパートに住めればいいんだと言い聞かせる。
「あぁ………宜しく頼む」
「おぉ!!」
今だかつてあんなにクールな和也がこんなに張り切っているのを見たことがない。
なんでこいつはこんなに力んでいるんだ…
けれど…
この選択が。
俺の人生を大きく変えてしまうのは読者のみんなは想像出来ても俺は到底想像できるものではなかった。
。
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