第2章

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俺は本当にこんな男と同居をするのであろうか。 和也がいっていた通り、翌日早速同居人との顔合わせを行うことになった俺達は彼が今住んでいると言う家に招待された。 それがまた大きいこと。 一体何坪あるのかってくらい大きいこの敷地は、とても手の込んだ庭や小さな池があって、ザ・日本って感じの庭園が広がっている。 その先にある平屋の家は、これもまた昔ながらの日本の豪邸って感じではっきりいって俺は感動してしまった。 「すげぇ~」 俺は実はこうゆう家の設計とかに凄く興味がある。 将来こんな仕事につけたらいいな、と思っている俺の理想の中の1つだ。 「だろ?茶道瀬戸流の長男なんだよ」 「は?そんなヤツが家出れんのかよ?」 「まぁ…ヤツは俺の言うことには逆らえないから大丈夫!」 「………お前時々怖いよ」 茶道の有名人捕まえて逆らえないなんてどんな弱味握ってるんだよ。 頭いいやつだとは思ってはいるが、最近ちょっと怖い影が見え隠れしてるような気がして和也が何を考えてるのか分からなくなる。 「なんだよ!俺は優しい男だろ?」 「あ、あぁ…まぁ」 「とにかく中に入ろうぜ」 。
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