第2章

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どうしてこうも強引な人ばかりと出会ってしまうのだろうか。 直人といい、和也といい…そしてこのなりのいイケメンの東さんといい、俺の意見を全く無視して話を進めるのはやめてほしい。 そりゃ俺もはっきり断らないのも悪いのかもしれない。 けど、俺を可愛いなどという人と住むのは一体どうなのだろうか。 はっ!? もしかして…この人はホモなのか? だから俺を可愛いなどと言うのか!? 「私はホモではありませんよ」 「は?あ、いや…な、なんで…あれ?俺…」 「心の声がだだもれです。まぁそんな所も可愛らしい… ぎぁぁー!! 俺ってばなんて失礼な事を… 「す、す、すいません!!」 「いいんですよ、拓也さん。私はね、可愛い物が好きなんです。貴方は綺麗なお顔をしてらっしゃる。それだけでなく、心の内面から出る人を惹き付ける輝きもある。なんとも天然で守ってあげたくなるという和也の言うことは一理ありますね」 まただ…なんで俺なんかをみんな守ろうとするんだよ。 俺だって男に生まれたからには、守るがわでいたいっての。 最近では、和也が俺に付きっきりでどこへ行くにも何をするにも守られてばかりでほんとに情けない。 けけれど、そんな和也の懐の中がちょっと安心してるって思う自分もいるのは確か。 誰かがいつも隣にいることに慣れすぎてるのだろうか。 1年前はこのまま一人で生きていくものだと思っていたし、それで良かったのだ。 それなのに和也と出会って直人以来の大親友になれてそれに甘えているうちひ一人がまた嫌になっしまった。 人って贅沢な生き物だよな。 「拓也、こいつこんな事ばっかり言うけど、料理も得意だし面倒みいいから俺の代わりにお前の側に置いてやってくんない?」 「和也…でも茶道のお仕事お忙しいんじゃ…」 「大丈夫ですよ、私は伊達に茶道家の長男ではありません。私がこの家を継ぐのですから誰も文句が言える立場にないですし、私も一度家を出て暮らしてみたいと思っていたところですので、出来ればこちらからお願いしたいところです」 俺と暮らすメリットなんてないのは分かってる。 だけど俺はあの部屋がいいんだよな。 あの部屋が俺の都なんだよ。 だったら、答えは1つ。 「分かりました、こちらこそご迷惑かけるとは思いますが宜しくお願いします」 気づけば俺は目の前のイケメンに頭を下げていた。 。
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