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「ちょっ、和也それどうゆう事だよ!」
「だから、俺留学すんの」
某有名大学にめでたく合格して早1年。
俺こと高橋拓也(たかはしたくや)は今最大の危機に落ち合っていた。
入学当初、青森から1人で都会にやって来たものの友達と呼べるやつは誰1人いるわけもなく最初はかなりのホームシックに陥っていた。
それもこれも地元の親友戸田直人(とだなおと)とともに受けたはずのこの大学たが俺1人が受かり直人は見事に落ちた。
そして直人は滑り止めで受けた地元青森の大学へと進学したのだ。
直人とは小学生からの腐れ縁で、高校も直人から同じ学校へ行こうと誘われて俺はなんの迷いもなく受け、3年間直人と青春を謳歌した。
直人と一緒にいることは当たり前で、遊びと言われる類いはほぼ直人と済ませた。
それこそ夜遊びから女遊び、それにオナニーや抜きあいっこまでしたのだ。
旗から見たらそこまでやるのかと思われがちだが、青森のド田舎に住んでいたので何せやることが限られる。
カラオケなんて自転車で小一時間走らないとないし、コンビニでたむろうなどと考えても近くにあるはずもなくわざわざ行くのも面倒だ。
女遊びだって、遊ぼうにも近くに何もないからセックスしかやることがない。
彼女がいない間俺達のやることと言ったらオナニーしかなかった。
せっせと毎日シコシコし、たまには直人のもシコシコしてやった。
それがおかしいとも思わなかったし、むしろ人にしてもらう方が気持ちいいのだ。
そんなこんなで、ホームシックというのは大概が直人不足なわけで、特に家が恋しいと言うわけではない。
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