第3章

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「こ、こんにちは」 「どうもお待たせしました。家のものがあれこれ煩いものですから説教してたもので…」 「そ、そうですか…俺は特に家にいるのでおきになさらずに…」 き、緊張する。 なんてまぶしいんだこの人は。 こないだは着物だったが今日は洋服できている。 ただそれだけなのにまたなんともカッコよく見えるのは何故だ。 こんな背も小さくひ弱な俺とは正反対な東さんはほどよく筋肉がついていて背も高い。 正に俺の憧れのスタイルだ。 あぁ~なんで神様はこんなに人々に差をつけるんだ。 「あの…お部屋に上がってもよろしいでしょうか?」 「はっ!?す、すいません!!どうぞ!東さんのお部屋に荷物は置いてありますので。もし手伝うことがありましたらいってください」 「では、おじゃまします。あっいい忘れていました」 「はい?」 「ふつつかものですがどうぞ宜しくお願いします」 そう言って笑顔で言いながら何故か俺の頬に手をあてた。 「こ、こちらこそ…」 俺はその仕草に男だというのに何故かドキドキが止まらず思いっきり東さんを見つめてしまう。 「クスッ、そんなに目をウルウルさせてやはり貴方は可愛らしい」 どうしよう。 俺は……俺は……毎日こんなに緊張しなくてはいけないのか。 「か、可愛らしいなんて…俺男ですから。そ、それより手をど、ドケテクダサイ…」 俺はあまりに甘い空気に絶えられずうつむきもはやそれしか言葉にできずにいた。 。
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