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東さんが話初めてかれこれ一時間程たったであろうか…
俺は正直半分辺りからほぼ聞いていない。
というか、彼の声が心地よくてなんだか体がふんわりとしてしまっている。
それに目も開かない…うつらうつらとしてしまってどうにも話を聞けない。
こんな事なら朝早くなんて起きるんじゃなかった。
そうだ、無理して東さんの為に早起きなんて自分らしくない事をしてしまったからいけないんだ。
本当ならあと37分寝ていられたのだから。
「たくやさん?」
もうだめだ…目が……開かない…
すいません東さん…
「明日……聞く…ので話は…また今度…」
それを言うのが精一杯でそこでの視界は闇に包まれていった。
「まぁ、本当に拓也さんは可愛らしい。さて……どうやって私のものにしましょうかね」
まさか、東さんがそんなことを呟いているなんてこの時の俺は全然気付きもしなかった。
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