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とりあえずお風呂に入らないのはもっと気持ちが悪いので入ることにする。
大学もあるのでそそくさと済ませおれはリビングへ向かう。
「ちょうどよかったです。今用意が出来ました」
「す、すいません何から何までお世話になりっぱなしで」
ホントにいい歳してなんて情けないんだ。
何でも自分で出来るじゃないか。
あぁ、和也のせいで人に甘える癖がついてしまったじゃないか。
「大丈夫ですよ、ほら頭がまだ濡れているじゃないですか」
そう言うと東さんは俺の頭をガシガシとタオルでふいてくれた。
「東さん、俺子供じゃないんで自分でふけますから…」
そんなに近くにこられるといい臭いがしてなんだか緊張してしまうじゃないか。
あれ?
何でも俺は男の東さんにこんなに緊張してしまうんだろう。
和也や直人は同じようにされてもきっと緊張もドキドキもしない。
近くにこられると体が熱くなるし、あの笑顔を見ると癒される。
東さんの匂いは凄く安心するし。
久しぶりの年上のお兄さんと接して舞い上がってるのだろうか。
多分そうだな…俺ってば本当に人間が苦手なんだな。
早く慣れてしまわないと俺の心臓が持たない。
「そーですか、では私はコーヒーを入れますので席に座ってくださいね」
すっと離れてしまう東さんを何となく物寂しく思えたけれどあえてその気持ちには気づかないふりをした。
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