第1話

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話を最初に戻すが、それから1年も立つと俺にだって友達位は出来る。 あれは大学で1ヶ月たった頃のの授業だった。 俺はいつものごとく1人で授業を受けていた。 1人にもようやく慣れはじめて、まぁこのまま卒業まで過ごし平凡なサラリーマンにでもなるかと人生を半分諦めたいたときだった。 俺はいつも同じ席に座る。 それは最初の授業からかわらず、ずっとそうしてきた。 俺には変な癖があり、直人にもよく怒られたがこればかりはやめられない。 1つこうと決めたら、他の道を選べないのだ。 例えば、電車では同じ時間、同じ車両なんなら座る席も同じ席に座る。 朝御飯は毎朝パンとコーヒーのみ。 これは高校のときから変わらず続けている。 トイレは三時間目の間と決まっていて、お昼は学食のカレーを食べる。 と、まぁ同じ行動をすることで安心するというか… ある意味もう少しいけば病気の類いに入るのかもしれない。 自覚はあるがやめられない。 直人には散々怒られたが結局やめられなかったというが大学に入ってから益々酷くなった。 それで、その1ヶ月目の授業で俺はかなり動揺した。 何故かと言えば俺の席に(自分で思っておるだけ)先客がいたからだ。 俺は立ち尽くすしかなかった。 しかも既に熟睡していて、退いてくださいなどとはなんともいいずらい状況だ。 何故こいつは俺の席に…(だから誰でも座っていい席)俺への嫌がらせか!? 最初はそう思った。 一応遠慮がちではあるが体を揺すってはみたが起きる気配を見せない。 もうすぐ授業が始まる。 それに何処に座ってもいいのだからこの人に文句を言う資格もない。 かなり気持ちが悪いがそう思い込むようにして、仕方なく彼の隣に腰かけることにしたのだった。 。
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