19人が本棚に入れています
本棚に追加
授業も無事終わり、気持ちが悪いがなんとか耐えていた。
俺の一日のペースがぐちゃぐちゃだ…
何で俺がこんな嫌な思いをしなくちゃならない。
一体俺が何をしたっていうのだ。
気持ちが段々マイナスの方へ向かっていくのは分かってはいるが最早自分でも止められない。
半分涙目にはなるが、こんなとこで泣いてたまるかと必死こらえていた。
「お前、なに泣いてんの?」
必死気持ちを落ち着かせようともがいている最中、とうとう幻聴が聞こえてきた。直人がいつものように俺をからかってきたのだ。
「うるせぇよ直人…俺の席に知らねぇやつがすわってんだよ」
いつものように直人に正直にぶつけると少し気持ちも落ち着いてきたというものだ。
「はぁ~ぁ、てかさ直人って誰?」
「はぁ?」
俺はそこでやっと気付いたのだ。
隣のやつがあくびをしながら俺に話し掛けていたといことが。
思いっきり横を向くとやっぱり直人ではなくて知らないやつだった。
「ぷっ、お前面白いのな」
俺の驚く姿を見てやつは笑いやがた。
それが、高橋和也(たかはしかずや)との出会いだった。
。
最初のコメントを投稿しよう!