03「ホテル」

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「なにが?」  顔を上げてアニーのほうを見ると下着しか身に付けておらず、衣服を枝に引っ掛けて乾かしている最中だった。長く波打つ濡れた髪が露出を抑えてくれているが、そこが返ってエロい。 「なっ!!?」  恐がるどころかとてつもなく無防備である。  ダニエルは火を見つめて邪念を払うことに専念した。 「私は紳士だ私は紳士だ私は紳士だ私は紳士だ私は紳士だ」  アニーはダニエルの気も知らず、ピッタリ
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