あの女の子は。

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卵のふわふわ感がちょうど良すぎる…この子本当に8歳なのか…? 将来はシェフでもいいと思う。 「お、お母様にも食べてって言ってくるね!」 俺の一言に自信がついたのか、ルナは母さんのもとへと行った。 「ひゃああああああああああああああああああっ!!?」 廊下から大きな声が響いた。 一体何ごとだろうとドアを開ける…と同時にルナが逃げ込んできた。 そして、涙目で俺に抱きついてきた。 「ほああああっ!?まままっま…まっ…!!?」 声も出せないほど、心臓がドクドクと高鳴る。 ルナはうりうりと頭を動かす。 「待てっ、待て!ルナ、なにしたいんだ!?」 「ゴゴゴゴキブリがでたあああああああああ」 ゴキブリィィィイイイ!? 「どこ?」 「も、もうどっかいった…」 スッ、とルナが俺から離れた。 ふわっといい香りが漂う。
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