9歳になった少年少女。

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「もう1年もここにいるのか…」 俺はそうおもむろに呟いた。 相変わらず氷界の城で逃げ隠れしている日々。 ここまで来てバレてないのが奇跡である。 「嶐憂くーんっ!マフィン作ったんだよ!食べてーっ」 「うわっ、ルナか…また俺実験台?」 「うん!嶐憂くんのために作ったんだー!」 「っ」 俺のためって…おい。 全力でルナの手からマフィンを奪いむしゃっと食べた。 …んまい。 「料理人目指せるんじゃないか?」 「えーっ!?そんな大げさなぁ」 「いやまじで。心込められてるってゆーか…」 「だって嶐憂くんを想いながら作ったもん……」 「ん?」 「うわあぁぁっ!な、なんでもないよ!うん!」 「そ、そうか」 ルナが真っ赤になりながら口を押さえる。 今、何か言ったような気がするけど気のせいか?うーん。 「いたぞっ、確保ー!!」
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