迷った先は氷界のお城だった。

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ひまわりがそこら中に咲いたように、女の子は笑顔を見せた。 よく見るとこの子可愛いな。 「ねえ…名前は?」 質問を投げかけられた。 「え…と…嶐憂…」 「リュウ…!かっこいい!」 自分の名前を褒められたのは初めてだった…。 おいおい、リュウって名前たくさんいるぞ…。 「私はルナ。よろしくね!リュウくん!」 そしてルナという女の子は俺の手を握りながら挨拶してくれた。 再びひまわりが咲いたような笑顔になった。 ルナ編 嶐憂くんと初めて出会った場所は、お城の窓だった。 怖くてピコピコハンマーで攻撃したのはやりすぎたかな…。 ほっぺが赤くなってるし…。 「嶐憂くん、さっきはごめんね、ほっぺ手当してあげる」 「い、いやいい…これくらいどうってことねぇし」
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