迷った先は氷界のお城だった。

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ポテトチップスひと袋を上手に開け、上品に食べる。 「う、うめえ!」 上品だったのは一口だけで二口目からはマナーも忘れ、パクパクと食べる。 「よかったぁ…あ」 さっきまで笑顔だったルナの表情が一気に険しくなる。 こんな顔もするんだな…。 「嶐憂くん、ベッドの下に隠れて!!」 「りょ、了解!」 なんだ…? 足音が聞こえる。 コツ、コツ、コツ…… 「静かにしててね」 なるほど、使用人?か何かが来るのか…。 足音が止む、おそらくこの部屋に到着したのだろう。 ――――――コンコンッ 「ルナ~?入るわよー」 「は、はーい!」
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