迷った先は氷界のお城だった。

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呼び捨て…ルナのお母さんか…。 ガチャッ、とドアの開く音がした。 「あら…そんなにおやつ持ってって…どうかしたの?」 「え、う、ううん!なんかすごいお腹すいて…」 ルナが必死で誤魔化す。 ベッドの下に隠れてるから足しか見えない…。 「でもルナは少食の方でしょ?明らかにおかしいわよ」 「えぇ!?」 すると、ルナのお母さんはベッドに歩み寄り、しゃがみこむ。 …勘がいいな。 「え、お、おおお母様!ベ、ベッドの下は…」 「え、何かあるの?」 笑顔でベットシーツを剥ぎ取り、下を見る。 「あ」 俺はルナのお母さんと見合う形になり、ルナが焦る。 「あらぁ、かくれんぼ?私に見つからないように?」 「お母様ぁあ…」 笑顔が怖いです。お母さん。
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