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「……」
何か悪い夢でも見ていたのだろうか。すごく頭がもやもやする。
「今何時だ……?」
午前零時だった。まだ外は闇に包まれている。
「早いな……散歩でもしてこようかな」
僕は折葉が隣にいるベッドから抜け出し、着替えてジャケットを羽織る。
『ん……?』
鈴が起きたようだ。起こしてしまったのだろうか。
『早いねお兄ちゃん。今何時?』
午前零時。
『どこ行くの?』
散歩だよ。変な夢見てね。
『一緒だね』
そりゃそうか。それでなんか寝る気になれないからさ。
『そっか。じゃあ行こう。お腹空いた』
僕もだよ。まあ当たり前だけど。
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