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玄関を静かに開ける。まだ肌寒いが、だいぶ暖かくなってきた。 「どこ行こうかな」 とりあえず公園の方に歩く。 『コンビニ行こうよ。肉まん食べたい』 確かに最近食べてないね。 『うん』 コンビニは公園の近くにある。そこで肉まんを買ってコンビニで食べようかな。 「そういや明日、鈴は仕事入ってたんだっけ」 『あぁうん。ちっちゃい子のお守り』 僕ら『家族』は基本的にいろんなジャンルの仕事を受ける。と言っても多いのは介護や世話、雑用などがほとんどで、いつもいつも何かと戦ってるわけではない。もしそうなら体が保たない。 『久しぶりだなぁ』 鈴はちっちゃい子好きだもんね。 『うん。仕事が楽しい』 「いらっしゃいませー」 話しているとあっという間に着いた。 「肉まん1つ、ください」 僕はコーヒーも一緒に買った。缶ではなく、その場で淹れる、温かいコーヒーだ。 「ありがとうございましたー」
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