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「まだみんな起きてないかな」
小さく呟き、あたしは折葉さんが寝ている部屋に入る。時刻は約零時四十五分くらいだろう。部屋は真っ暗で、折葉さんはまだ眠っていた。
『僕しばらく寝るよ』
いいよ。おやすみ。
お兄ちゃんが寝たのでベランダに出る。少し冷たい夜風が気持ちいい。
「明日はどんな子のお守りなんだろう」
たいていの子どもとは仲良くなれるのだけれど、極稀に心が通じない子がいる。あたしはそんな子を見ると母性本能がくすぐられるというか、無性に一緒に遊びたくなる。で、結局心を開いてくれることが多い。
子どもの笑顔が好きだからあたしはこの仕事は好きだ。
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