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バックヤード
放課後の教室。
遠くで部活動が聞こえる。
「おい、アタシたち捕まえて何のようだよ小鳥遊」
椅子の背もたれを抱える形に座っている口の悪い女子、ギャルの檜山しょうこは恨めしそうに小鳥遊けいぞうを見ている。
「檜山。なんか悪い事でもしたんじゃねえの?」
「ウルサいよ小松!アンタもここに残ってんじゃん」
少し離れた机に座っている小松ひろし。長身の大男。
「…お前等。静かにしろよ」
足を組んで静かに座っている男、児玉ゆうじ。
「あぁ~もう児玉や小松がいる時点でいい事じゃないじゃない!」
「檜山、じゃないが被ってるぞ」
「だまれ小松!そして説明しろよ小鳥遊!」
ガラッとドアが開き、春日あかねが入ってきた。
ショートカットで顔の部品をすべてマルで表現できそうな童顔女子、春日あかね。
「よかろう。ちょうど全員そろったようだし、始めようか」
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