バックヤード

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「改めまして。小鳥が遊ぶと書いて小鳥遊(たかなし)だ。生徒会会長もやっている」 「知ってるっての!変態会長!」 「口が悪いな檜山くん。今日君たちに集まってもらったのは他でもない」 「他でも何でも、このメンツの集まりってナシだろ?顔と名前は知ってるってくらいで何も関連がねぇんだぞ?」 「確かにそうなんだ小松君。しかし残念ながら君たち三人には関連があるんだよ」 「俺達三人って…付いてるって事で俺と児玉と小鳥遊か?」 「性別!?そんなんじゃないし、私は含まれない」 「お前…心は女の子とか言うつもりじゃ…」 「私は男だ!しかも女好きなのだ!」 「会長!どーでもいいです。とにかくあなた達三人。小松君、檜山さん、児玉君よ」 生徒会書記、春日あかねが話を進めた。 「生徒会書記の春日です。率直に言うとあなた達三人は生活指導の河野先生に目を付けられていて、今度問題行動があったら即退学になります」 「ちょ!それマジ!?ありえなくない!?」 「はぁ…そのフレーズもさ、何年後かに聴いたら『あぁ~こんな事言ってた言ってた!なっつかしぃ~』なぁんて言われんだろうねぇ」 「流行り言葉に食いついてられるほどの余裕は無いと思うわよ小松君。私たちの情報では結構危ないところまで来てるらしいんだから」 「マジか春日!…ってこんな感じでいいか?」 「あなた退学が怖くないの?」 「別に死ぬ訳じゃねぇじゃん。それとも俺の魂、誰かが取りにくるのか?」 「そんな面倒くさくてどーでもいいことやらないわ」 「俺の存在どうでもよくねぇよ!ってかまあ、なんかワラにも縋るようなみっともない真似してまで学校にしがみつくほどの未練もないんだよ実際」 「中退なんて!アイドルオーディションにでも受かってからならかまわないけど」 「檜山おまえアイドル志望なワケ?」 「オーディション受けたこと無いけどね」 「じゃ言うなよ!買ってない宝くじに想いを馳せるくらい無意味で無駄な時間だから!」
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