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自宅へと戻った阿部さんはすぐに寝巻きのツナギに着替える。
阿部さんが暮らすアパートは古く部屋も所々欠陥がある。
ほとんど寝に帰ってきているようなものなので気にすることはほとんどなかった。
布団に潜り込み目を閉じる
「(明日こそはいい男と……)」
阿部さんはムラムラしながら眠りについた…。
お……なさ…
おき……
「(大きい?俺のマグナムか?)」
起きなさい!!
突然の叫び声に阿部さんは飛び起きた。
周りを見るとそこは白い部屋の中だ。
すぐそばに美しい女性がいた。
「なんだ女か…」
「えぇっ!?」
女なんかに興味などない。
どうせならいい男に起こしてもらいたかった…
「な、なによ!?なんなのよ!?起きて一言目がそれ!?」
「で、あんたは?ここはどこだ?」
阿部さんは華麗に無視し質問する。
女性と話す時間なんてクソ以下の価値しかないのに時間をとらせないで頂きたいものだ。
「ここはあの世とこの世の狭間…貴方は死んだの」
……。
そうか…
………。
「どうせならいい男にそれを言われたかった」
「なんなのあんた!?」
とりあえず、ここが狭間とか言う場所なのはわかった。
ただ、いい男がいないのは非常に残念でならない。
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