4章 暗い過去はなくとも黒歴史ならある

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「飯田くんってものの見事にフラグ回収してってくれるよねー!」 夕食を終えて、俺は食器を洗い、明はノートパソコンを弄っている。 宏文は今週末、(明の計画通り)会長とデートをするらしく明はご満悦の様子。 このままだと2人のデートを尾行しようとか言い出しそうで… 「というわけで2人の後つけよう」 「やっぱり言いやがった…」 「と言いたい所だけど僕予定あるんだよねー」 「マジか!やったね」 僕とのデート嫌なわけ??なんて言われたが、野郎とデートなんて嫌に決まってんだろ。てかデートなの? まあぶっちゃけ宏文と会長のデートも気になるっちゃ気になるが……あとから宏文に聞けばいいか。 「僕、土曜日から日曜日の夜まで帰って来ないから」 「そうなの?どこ行くの?」 「家に帰るの。お父様がお待ちなんでね。」 そういえばボンボンだったな、と思い出す。 洗い終えた食器を乾燥台の上に置き、沸かしておいたお湯でお茶をついだ。
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