4章 暗い過去はなくとも黒歴史ならある

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あの過酷な鬼ごっこの翌日でも授業とはあるもので、昨日から疲れっぱなしである。 現在は授業を終え、寮でグータラしている。 今日は朝から大変だった。 教室に行けば明目当ての人が群がっていて、自分の席にいくのも大変だった。 まあ、昨日までモサモサ瓶底眼鏡の変なのが碧眼美人に変身していたら、興味が沸くのも仕方ない。 昼は新歓で高順位だった奴らが呼ばれて景品などをもらう為に生徒会室へ。捕まったのに明と宏文(明に無理矢理連れられた)も付いてきて、役員が明に群がってなかなか景品が貰えなかった。 明曰く、「ぶっちゃけ行きたくないけど、呼ばれちゃったから仕方なく」だそうだ。 俺と豊は3位以内に入ったから食券1年分が貰えるんだが、それとさらに…… デ ー ト 券 ぶっちゃけいらない。 「おい、そこの庶民共!デートは誰とすんだ」 話し掛けてきたのは会長。うわ、すっごい不機嫌面。 「俺は別にいらないです」 豊さん、即答。見にきてたファンクラブ()の人達が項垂れてますよ。 「あ、俺もいr」 「あ゛!?」 「貴方、明を捕まえていながらいらないと言うのですか!?」 「ひぃぃぃぃ!」 会長と副会長が迫る。やだ、こわっ。 仕方なくデート相手に明を指名したら舌打ちされた。 俺 に ど う し ろ と!
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