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外にでると昼頃とは違い、重く不気味な雰囲気が漂っていた。
紅「あ、あれ?お兄ちゃん…あの黒いのって悪魔じゃ……?」
紅菜が指差す先には、赤い目と思しきものを光らせる泥のような悪魔と、こちらに近づいてくる人型のモノがいた。
翠「……は?」
ラウ「何でこの時間帯に…」
「……ほんっと、人間って脆弱だよな。俺達が現れただけで気絶したぜ」
「当たり前ですわ。人間と私(ワタクシ)達3Sランクの悪魔が対等な訳ありませんもの。…あら?笙真。意識があり、あまつさえ立っている人間が居りますわよ?」
翠「3S…!?」
何で、今…3Sランクの悪魔が出るんだよ!!
いくら俺達に人より多い魔力があるからって、必ずしも強い訳じゃねぇんだよ…!!
紅「ど、どうしよ…」
ネア「私達じゃ…勝てない…」
「あれ?1人悪魔じゃん」
「本当ですわ。しかも3Sまではいきませんが、割と高ランクですわね。まぁ…!私、貴方達の魔力が気に入りましたわ。…失礼。私は3Sランク悪魔、クルメリア=アリステラですわ。以後御見知り置きを」
「あれ?俺も名乗らないといけない系?……はぁ。俺は3Sランク悪魔、祝詞笙真(ノリトショウマ)だ。悪魔なのに祝詞って名前負けどころの問題じゃねぇよな…」
は……?魔力が気に入った?なに言ってるんだこいつ等…
ちなみに、クルメリアはオレンジの髪に真っ黒なゴスロリ…?で、祝詞は薄水色の髪に黒い服。見たところ、翼や尻尾等はない。
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