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────目が覚めたら、もう外は暗かった。
副隊長の電話にショックを受けて、気を失ってしまったみたいだ。
──『春樹様が転校生にキスしたんです』
携帯の履歴を見れば副隊長からの着信が何件もあって、あの話が夢じゃないことを思い知らされる。
胸が ズキズキする
昨日まで、愛し合っていた愛しい人が
今日初めてあった転校生にキス、するなんて
信じられない
信じたく、ない。
明日、春樹に会いに行こう。
自分の目で、耳でそれを確認したならば、認めよう。
未だにショックで震える体を自分で抱き締めながら、僕はまた眠りについた。
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