猫好きの彼女

4/48
前へ
/138ページ
次へ
俺と貴文は 推薦組でもう大学は決まっていた。 お互い違う大学で距離は遠かったが 何故か、離れることにそれ程寂しさは感じられなかった。 そりゃ、男だから、って事が一番大きいのだろうが 俺達は離れてもまた、会う気がしていた。 なんたって、腐れ縁みてーな仲だし。 俺に至っては、彼女と離れる、なんて心配も要らなかった。 だって、居ないのだから。 貴文の方は彼女の明美ちゃんと 大学のことで少し揉めたらしい。 貴文が東京の医大に進むから 自分も、なんて言い出したんだろう。 彼氏の為にそこまで出来るのか… まだ、18や、そこらの人間が。 今の相手と結婚する保証なんてないのに。 俺は、そんな馬鹿な事はしない。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加