4人が本棚に入れています
本棚に追加
俺と貴文は
推薦組でもう大学は決まっていた。
お互い違う大学で距離は遠かったが
何故か、離れることにそれ程寂しさは感じられなかった。
そりゃ、男だから、って事が一番大きいのだろうが
俺達は離れてもまた、会う気がしていた。
なんたって、腐れ縁みてーな仲だし。
俺に至っては、彼女と離れる、なんて心配も要らなかった。
だって、居ないのだから。
貴文の方は彼女の明美ちゃんと
大学のことで少し揉めたらしい。
貴文が東京の医大に進むから
自分も、なんて言い出したんだろう。
彼氏の為にそこまで出来るのか…
まだ、18や、そこらの人間が。
今の相手と結婚する保証なんてないのに。
俺は、そんな馬鹿な事はしない。
最初のコメントを投稿しよう!