準備は念入りに

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 乙葉side  「はああああ」 ただいま土曜の朝9時。 あーひたすら眠い……目開かないよ、ほんと。 何でこんな朝っぱらから活動しなきゃならんのだ。 朝起きてスマホを見たら“9時第3音楽室“という一文が届いていた。 また?また単語ですか?! 文で送ることはできないのかしら。 国語のテストとかどうしてるんだろう。 『まじめんどい』とか書いてあるんだろうか。   ちなみにこれを送ってきたのは涼くん。 きっと涼くんの国語のテストは、致命傷だよ破壊的だよ。 あー疲れるー何でこんな朝っぱらから。 そうは言うもの、目的地の場所に着き、扉を開ける。  「海だぁぁぁぁぁぁ!!」 バタン………。 うん、見なかったことにしようそうしよう。 ……って無理無理無理!何今の?!何なの!!?  ソファの上で雄叫びを上げてたのは猛獣?いやいや、涼くんですよ。 よし、勇気を出してもう1度。   「海行くぞぉぉぉぉぉぉ!」 デジャヴだよこれ!嫌だ怖いんですけど! 扉を明けたままポカーンと口を開けてるあたしに飛んできた言葉。
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