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「行くんでしょ泊まりに…。早く準備しなよ……」
あ……確か前に湊くんが言ってたなー。
泊まりに行くからお前も来いって。
あれ、本気だったのね。
「いろいろ必要なもんは持ってきたんだろぉな」
「まぁ…いろいろ」
「じゃ、始めようか~!」
いやいや勝手に決めないでくださいよ。
誘ったとうの本人はソファで寝てるし。
あたしがここに来る度、寝てるよね彼は。
「着替え類はちゃんとたくさん持ってきた~?」
「うん」
「ちゃんと下着持ってきただろーな?色っぽいやつ」
「持ってきてるよ。色っぽいかは知らないけど」
何サラッと変なこと聞いてくるのかしら。
怖いわこの子、変態だわ。
「それより湊くんは起きないの?」
「みっくんは簡単に起きないんだよねー」
ソファで眠る湊くんはほんとにきれいで、整いすぎてる。
柔らかいブラウンの髪の毛が目にかかっていて、少し顔を歪めた。
「湊くん。起きてあたしを助けてくださいよー」
「……んー」
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