1022人が本棚に入れています
本棚に追加
柔らかいブラウンの髪の毛が目にかかっていて、くすぐったそうに少し顔を歪める。
ほんと羨ましいぐらいきれいな顔してるよね。
整いすぎたその顔立ちからは、とても高校生とは思えない。
「湊くん」
「…うるせえ」
眠たそうに目を開け、心底不愉快そうにあたしを睨んでくる。
す、すみません、起こしてしまって。
「あ~!おはようみっくん」
「おはよ」
無造作なブラウンの髪の毛が目にかかり、色っぽさが際立つ。
乱れたワイシャツからはきれいすぎる鎖骨が見え、ますます色っぽい。
「おめーが起きるなんて珍しいじゃねぇか。どういう風の吹き回しだ?」
「こいつに起こされたんだ」
そんな不機嫌なオーラ全開にしなくても。
「準備の続きしよう!ほら、みっくんも」
半ば強引にソファから移動させられ、準備をやらされる湊くん。
だけどそんなに嫌ではなさそう。
「なんだこれ」
湊くんの手にしているのは、淡いブルーのレースの付いた下着。
「そ、それあたしの!!」
目にも止まらぬ早さで湊くんから下着を奪いさり、一瞬でキャリーバッグの中にしまった。
今完全にボルトを抜いたよ!
ウサインボルトを抜く速さであたしの手が動いたよ!!
最初のコメントを投稿しよう!