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ま、真尋が女の子を家に連れてくるわけないか。
なんて言ったって、真尋は女の子があまり好きじゃない。
あんな整いすぎた中性的な顔しておきながら、女の子が嫌いだなんてどの口が言うんでしょうね。
完全にモテる顔してるのに。
今日は第3音楽室ではなく、第4音楽室に集合とのこと。
初めて聞いたときはびっくりしましたよ。
まだ音楽室があるのか!と思わず突っ込んじゃいました、はい。
さすが湊くんのパパさん、末恐ろしいです。
学校に着くと、校門には隼汰くんが立っていた。
「おはよう、隼汰くん」
「……おはよ。それじゃ、ついてきて」
相変わらず無愛想に変わりないけど、少しだけ話しやすくなった。
これもまた1つ進歩だよね。
「なんで今日はまた違う場所に集合なの?」
「…今回は人数が多いからね…。……第3音楽室じゃ入り切らないからさ」
あそこに入り切らないってどんだけの人数なんだ。
「……くれぐれも気をつけてね」
「…どういう意味ですかね?」
「……あいつらは、飢えた猛獣だから。食われないように気をつけなよ」
飢えた猛獣……?食われる?一体、なんの話ですかね。
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