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「噂で聞いてたぜ?湊さんといる女の子だろー?」
「超かわいい!名前は??」
強面の高校生の男の子たちがあたしの周りに集まっており、いつのまにかあたしは質問の嵐の中にいた。
「あの…えと…名前は乙葉です…」
「乙葉ちゃんかー!名前までかわいいじゃねーか」
赤、青、金、ピンク……頭が凄まじくカラフルなんですけど…。
「おい、お前らじっとしてろ」
湊くんが半分寝かけた状態で呟く。
「ほらほらてめーら邪魔だぜ。乙葉が困ってんだろ」
男の子の中から手を取り、助けてくれたのは涼くん。
あたしの手は、涼くんに包まれていた。
「あの、ありがと。その……彼らは?」
「あ~。こいつらは、“白虎“の仲間たちだ。ま、人数が多いんだけどよ」
彼らが湊くんの部下の人たち?
カラフルでパワフルな彼らが湊くんの部下のみんな。
「いやー、すみません涼さん!女の子なんて久しぶりでして」
「めちゃくちゃいい匂いでかわいくて……つい、テンション上がっちゃいました」
この部屋にいるであろう人数は、ザッと200人は超えているだろう。
「まだ全員じゃねぇけどな。今ここにいるこいつらは、一緒に泊まりに行く奴らだ」
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