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こんな大人数で行くのか……そんなに泊まれるのかな。
それにしても………
「乙葉ちゃんかー。かわいいよなー。彼氏いるのかなー?」
「いや、あの可愛さだぜ?絶対いるだろー。もしかしたら………経験済みかもしれねーぞ!」
はい……全部聞こえてますからね。
包み隠さず全て漏れてますからね。
会話の中でとんでもないこと口走ってる人までいるし。
さすが高校生としか言いようがないね。
「ちょっとちょっとー!みんな、乙葉ちゃんを困らせないでよねー」
「すんません!琉夏さん」
「ちょっとした出来心で…」
すごい…カラフルな部下さんたちはみんな琉夏くんたちをさん付けで呼んでる。
よく見ると同い年だけじゃないみたいだし。
みんな尊敬してるんだろうな、湊くんたちのことを。
無表情だし甘いもの大好きな大将だけど、にじみ出てるんだろうね、優しさがさ。
だからみんな敬意を示し、さんを付けて呼ぶんだろうな。
「……準備はできてる?」
「あ、うん」
いつのまにか涼くんと琉夏くんは部下さんたちに囲まれていた。
「…言っただろ?…気をつけなよって…」
一瞬、ニヤリと口角を上げ微笑んだ隼汰くんは、まさに悪魔だった。
あいつ……知ってたんだな!!
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