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乙葉side
「バスカラオケするぞー!!」
「はぁ!?バスといえば、DVD鑑賞だろ!」
「はぁ!?ガキかよ!」
ちょっとー……誰か止めてくださいよー。
バスに乗って早1時間。
ずっとこの調子なんですけど、うるさいったらありゃしないんですけど。
「…ってか、DVD鑑賞でもカラオケでもどっちでもいいじゃないか」
「聞き捨てならねーな、乙葉ちゃん。どっちでもいいってどういうことだよー!!」
やー!!何か余計に火が着いちゃったんですけど?!
部下さんたちは元気すぎですよ。
「ちょっと、湊くん?」
あたしの隣のバスの席は湊くんになっていた。
なんであたしの隣が湊くんなのかしら。
「湊くん、起きてよ」
バスに乗った直後から湊くんは寝始めていた。
こんなにうるさいのによく寝ていられるなー。
「湊くん!」
「……うるせえ」
はぁ?うるさい?ちょっとひどくないですかー?
そんな言い方しなくてもいいじゃん。
「部下さんたちを静かにさせてくださいよ」
「…なんで」
聞いてないのかしら?目閉じちゃってるんですけど!
「聞いてる?あたしの話」
「聞いてる。今日のお菓子のことだろ」
「聞いてないだろ、おい」
話すの疲れるんですけど、何しゃべってるのか分からないんですけど。
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