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バスに乗ること数時間……ついにあたしたちは、目的地に到着した。
あー痛い……座りっぱなしで腰が痛いよ。
「おめーなんだよそのカッコはよ。ばーちゃんかよ」
バスから降りたあたしは腰が痛くてつい、さすりながら立っていた。
失礼なんですけど、ばーちゃんなんかじゃないし、ピチピチの女子高生だし。
「腰痛い……」
「なんだなんだ、乙葉ちゃん。激しい運動のしすぎか?毎夜盛ってんのか?!」
誰かこいつらを黙らせてくれ。
何言ってるのかしら?よく分からないわ、ついていけないわ。
てか、あたしこんなキャラじゃなかったはずなんだけど。
一応、容姿端麗ポジションなはずなんだけど。
いつの間ツッコミ担当になったのかしら。
「ほらほら、行くよー?」
「うす!ついて行きます!琉夏さん」
「どこ行くんすか?琉夏さん」
切り替え早くないかい君たち……。
ふと隣を見ると、湊くんが眠たそうにあくびをしながらボーッと立っていた。
君はいつになったらパッチリ目が覚めるんだろうね。
服が片方出ちゃってますよ、前見えてないでしょ絶対。
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