真剣勝負がここに

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 乙葉side みなさん……お願いだからこのおバカな不良たちを止めてください。 何やってんのかしら、どこからつっこめばいいのかしら。 涼くんと部下さんたちは楽しそうに砂にコートを書いてるし。 琉夏くんは天使みたいなかわいい笑顔で紙に何か書いてる。 隼汰くんは……海見てボーッとしてるし。  「湊くんもやるの?」 涼くんたちを眺めながらカキ氷をパクパクと食べる湊くん。 ここに来てから湊くんを見ると、いつでも何か甘いもの食べてるよね。 さっきはアイスだったし、今度はカキ氷ですか。  「俺もやる」  「湊くんもやるんだね。意外だよ」  「お前ももちろんやるだろ」 湊くん……そんな有無を言わせない目で見ないでちょうだいよ。 嫌なんて選択肢ないじゃないか!  「もはや、やるしかないよね…」      「当たり前だな。強制参加だ」 あんな手加減も知らないような不良さんたちに紛れてバレーなんてやって大丈夫かしら。 あたし、生きて帰れるかしら。  「乙葉ちゃーん!楽しもうぜっ!」 誰かあのおバカを黙らせてくれよ。
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