二人の距離

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    え? えっ?  笑っている姫に僕が戸惑って言葉も出せずにいると... 「王子の心臓ドキドキゆってる~。    生きてるって感じがして、なんか落ち着くねぇ。」      そして僕のことをぎゅ~っと抱きしめると ぱっと顔を上げて上目遣いで僕を見たと思ったら    にっこりと いたずらっ子みたいな笑顔を向けて するりと腕をほどいて僕の腕の中からすり抜けた。      「さあ、王子。  また一緒に旅の続きをしましょう。」      姫はそう言って、ほうけてる僕の両手を取って引き寄せて    くるりと回って僕の左側へ滑り込み 僕の左手と姫の右手がぎゅっと繋がって    僕らは森の小道を歩き出した。       葉っぱの重なりの隙間から木漏れ日が差し込んで 森は優しい緑で包まれていた。         時々、そよそよと吹く風が頬をなでていくのも心地良かった。     image=476157703.jpg
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