序章~絶望の始まり~

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俺たちはまず施設の地下駐車場に行かされ、窓も何もない装甲車のようなバスに乗せられた。 この時、40人で1車両なので、大体15車ぐらいのバスが停車してあった。 「えー、皆さんはこれに乗ってまず我が社の保有する飛行場へと行ってもらいます。そこはテレビやインターネットでも公開されていない極秘施設です。そこからあなたたちは、コロンビア近海の孤島へ行きます。」 俺は逃げ出そうかと思った。何故なら死にたくないからだ! …ってよく見ると黒服の明らかに何か持ってそうな男たちが出入口を守っている。ありゃ何か凶器を持ってるな。多分。 ということで俺たちはバスに乗った。 「あ、あの、こんにちは。あなたもあの『地獄』に行くのですか?僕は借金をする前までは公務員をしておりました池崎雄二です。」 俺の隣の席の人が話してきた。 「タメ口でもいいよ。これから一緒にその地獄に行くんだからさ。俺は山本潤夫。よろしく。」 タメ口でいいよって言ったのは、俺が敬語が苦手すぎるからだ!このせいで落ちた面接数知れず! 「僕は家庭を持っていまして、」 その雄二が話をしだした。 何かわからんが、まだ敬語だ、こいつ。 「公務員の仕事をして家庭を養っていたのですが、仕事、クビになってしまいましてね。」 「それは残念だな。」 俺は適当に返した。 「そこで、FXなどもやったんです。なんと、一発で700万が飛びました…。」 FXというのは、そこまでの火力があったのか、大量に入れなくて良かったわ。
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