序章~絶望の始まり~

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「いやー、俺も少しFXやってたんだよ。そうなる前にやめといてよかったわ。」 「そうですね。」 と、俺たちはバスの中で失敗談を語り合っていた。 その内に、バスは飛行場に着いた。 「準備はいいですか?飛行機が離陸してから10時間は飛行機の中ですよ。」 と、さっきの名声の奴がアナウンスし、俺らは飛行機に乗った。 「雄二、その地獄ってどんなところだ?」 俺は一番気になっていたことを話した。 「それはですね、ギャンブルの土地です。生死をかけて行うロシアンルーレットや、高額をかけて行うルーレットやパチンコなどのカジノ系があります。」 ロシアンルーレット!?映画で見たことあるけど、あんなの法外ギャンブルじゃないか! 「その島、訴えられたりしないのか?」 「以前はありました。ですが、名声が政府所属会社であり、世界最高の弁護士の弁護によって、一度も敗訴はありません。しかも、その裁判自体が操作されてたこともありました。」 恐ろしい連中だな。 「政府も、借金を返さないような不届き者は身体で詫びるべきと考えております。」 日本って、そんな国だったか?そういや、最近ニュース見てなかった…。 その内にもその島についた。 「皆さん、着きましたよ。では、宿舎へご案内します。」 なんだかネオンキラキラなところだな。なんかラスベガスって感じだ。 「皆さんの宿舎はここです。」 ひでえ部屋だ、7畳の部屋を6人で使えと? 「雄二、部屋は違うみたいだな。」 「そうですね。」 そうだ、明日開催されるギャンブルで一番金を稼げるやつを教えてもらおう。 「明日から大勝負系ギャンブルが解禁されるようだが、明日はなんだ?」 「パンフレットに書いてあるはず…あ、ロシアンルーレットですね。6人で1組、ハズレ銃は3丁、1人の賭け金は100万円です。負けた人の100万円は買った人に譲渡されるようです。」 ロシアンルーレットかよ…やりたくないが、そういや払えないと名声の奴らに内臓とか全部売り飛ばされるんだった。 「仕方ないやるか、お前は?」 「…やりますよ、家族のためですから。」 死んで100万円飛んだら笑えるな。 「パチンココーナーは今日から空いてるみたいだ。行くか?」 「はい。」
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