プロローグ

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俺の名前は藤崎 宗灼(ふじさき しゅうや)。 子供の頃、一度「そっち関係」のモノと関わって以来、偶に変なものが見えたりする体質になってしまった。 そっち関係というのは、まあ薄々想像はついているかと思うが、俗に幽霊だとか妖怪、妖だとか言われるモノ達の事だ。 妖精という言い方もできるが、某テ●ンカーベル的な奴らはごく一部。大抵は人型というよりは虫や動物に似た有象無象である。 古くから魑魅魍魎とも呼ばれているのもこいつらだ。 力が大きくなるにつれて、形も変わるらしい。 らしい、というのは、あの出来事以来妖達とは主な関わりは持っていないからだ。 前置きも程々に、俺がこの目を持つに至った理由、俺が出会った二体の人型について話をしよう。
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