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その夜、樹利と可愛は二人で食事をし、そのまま樹利の部屋に向かった。
リビングに入るなり紙袋に入ったたくさんのバレンタインプレゼントをテーブルの上にドサッと置いた樹利に、
「これ、全部バレンタインのプレゼント?お客さんから?」
と可愛は息を呑んだ。
大きな紙袋にたくさん入った綺麗にラッピングされたギフト箱。
「いや、客からは受け取らないようにしてるから、これはスタッフや元モデル仲間からの義理チョコとか」
サラリとそう言う樹利に、可愛はなんとなく頷きながら、ソファーに腰を掛けた。
……元モデル仲間からの義理チョコって、本当に義理なのかな?
ふと、そんなことを思い、
もう、いちいち気にしていたらキリがないよ!
と、首を振った。
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