Valentine's Night

25/29
2108人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
樹利は何か言いかけ、口を閉ざし、少しの間の後、また口を開いた。 「きっと、嫌がるかもしれないけど」 「えっ?」 「今日、麻里に入浴剤のセットをもらって」 そう話し始めた樹利に、可愛は、なんだろう?と思いつつ、うん、と頷いた。 「可愛ちゃんと一緒に使ってね、なんて言われて」 可愛はまた、うん、と頷いた。 「俺、……可愛と一緒に風呂に入ってみたいということに気付いて」 そう言った樹利に、 可愛は、へっ?と目を開き、頬を赤らめた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!