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樹利は何か言いかけ、口を閉ざし、少しの間の後、また口を開いた。
「きっと、嫌がるかもしれないけど」
「えっ?」
「今日、麻里に入浴剤のセットをもらって」
そう話し始めた樹利に、可愛は、なんだろう?と思いつつ、うん、と頷いた。
「可愛ちゃんと一緒に使ってね、なんて言われて」
可愛はまた、うん、と頷いた。
「俺、……可愛と一緒に風呂に入ってみたいということに気付いて」
そう言った樹利に、
可愛は、へっ?と目を開き、頬を赤らめた。
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