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「やはりセイラ様は昔から素質があったのでは!」
「嫌そうな顔をしてないですよ!笑ってます!」
「この頃の俺は服に男性が着るものと女性が着るものがあるなんて知らなかったんですよ!服は服だと思ってたから!」
「言い訳しなくても良いのです、こんなに可愛いので御座います。自信を持ってください!」
前を向いたままミヤネさんは、俺を励ますような優しい口調で言った。今までの挑発的な感じに戻してくださいっ!!なんか気持ち悪いんでっ!
「何にだよ!!それがわかったとしても持ちたくねえよ!!」
いっそのことミヤネさんを背後から襲って写真と一緒に俺も死のうか。というかこんな写真どこから?
「サリル先生、この写真はどこで?」
「理事長室に落ちてました!!」
やっぱりかぁー!!サリル先生はこの写真を理事長室から取って来たのか!理事長もあの部屋じゃ気づかないだろうしな。というかこんな写真がどうして理事長室に落ちてるんだよ!
「実は結構探すと落ちてましてね!他にもこんなのとか、こんなのも!全てバックアップもありますよ!ミヤネさん要ります?」
「ぎゃぁああっ!!やめてくださいっ!お願いします!その写真全部永久追放してください!」
こうなったらミヤネさんじゃなくて、サリル先生を襲って写真全部を破壊した後俺も死のうか。穴があったら地下に家でも造って一生そこで暮らしたいな。
「大丈夫ですよ!私達だけの秘密にします!」
「そうです。人の恥ずかしいことを言いふらしたりしません。お嬢様には言うかもしれませんが」
「本当にやめてください!」
燐火に言われたら、笑われて冷たい目で見られて馬鹿にされるな。そんなことになったら本当に地下に家を造ってしまいそうだ。
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