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「いや、僕もダンジョンについてはよく知らないし。それに、こういうやつはミツキの方が得意だろ」
「マジかよ……。頼りのトモキが駄目だなんて俺は一体どうすれば……」
「取り敢えずネットでダンジョンのこと調べてみたら? ブレワーなら絶対どこかに作り方とか載ってるだろ」
そうトモキ言った時、教室の扉が勢いよく開けられる。
「お待たせー! ボランティア部のミーティング終わったよ!」
セミロングの長さにカットしてあるサラサラの黒髪を揺らして教室に入って来たのは、同じクラスの浅利香奈(アサリ カナ)だ。
身長はトモキより少し低いくらいの可愛い系女子。
「カナならダンジョンについて知ってるかもよ?」
トモキがイタズラっぽく笑う。
「……カナに教えてもらうなら自分でやるわ」
逆にあの天然バカに出来て俺が出来ないとか凹むし。
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