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何でだよ、なぁ 目を覚ましてくれよ
俺の不注意だ。
俺がもっとちゃんと、お前を知ろうとしていれば、こんなことにはならなかった
お前を、こんなに苦しめることはなかった筈だ。
いつも 守られてばかりだ
肝心のことは何も言わず、深い所に立ち入らさせず、
自分のちっぽけな傷とプライド
そんなものを守ってどうする?
何にもならない。意味がない。
自分が傷つくのを恐れ、相手を傷つけ 何を守れた?
いつも大事なモノは、失いかけて、やっと気付くんだ。
何度も、何度も、見てきたはずなのに。
安心 安寧 あたりまえ
それがどれだけ大切で、かけがえのないものか、知っていたはずなのに
それを守るために、努力して強くなりたかった。それなのに
ごめん、そう言うことしかできなかった。
周囲に気を遣わせたくないし、何より、お前のムリした笑顔を見たくなかったから。
強くなりたい。
改めてそう思った。
ただ漠然とそう思ってた日よりも、明確に、確実に。
お前が 少しでも長く 笑っていてくれるように
本当に愛したものを もう二度と、手放さなくていいように…
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