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諦めてきた
友も 安らぎも 温もりも 愛も
全部
初めて、心から 誰かを好きになった。
傷付けたくない、大切にしたい、と思った。
でも、
いつかお前を、傷付けて、遠ざけて、失うことになるだろう
少しの時間の、仮初めの愛。
それでいい。
お前を愛せるなら、お前に愛されるなら、
偽りでも 幻でもいい。
今だけは全て忘れて、お前の愛に溺れていたい。
いつか夢から覚めて、現実に戻る日まで、
その時までは。
呼吸も出来ないほどの、甘く、激しい愛に。
お前で俺を染めて 深く深く、骨の中まで。
お前でなければ、こんな風に、
誰かを苦しい程愛することも、
泣きたくなるほどの倖せを、知らずにいただろう。
真っ直ぐに注がれる眼差し
俺に触れる綺麗な手
好きだと告げる穏やかな声
迷いなく包み込む優しい腕
痛み 苦しみ 切なさ 涙
その全てが、どうしようもなく、倖せで
本気で愛してしまったんだと気づいた
否定する気は 起きなかった。
なぁ、覚悟しておけよ?
本気の愛を見せてやるから
最初で最後、
ただ一人、お前だけに
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