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さらに、決定的な証拠をつかみだした。
それは、千春の父が高級レストランの予約をしている間に、千春と千春の母の会話だった。
『ねぇママ、二階堂さんにウソをついて良いのかなぁ。』
『良いのよ。千春は、料理も出来て、家のお手伝いが出来る素晴らしい子にしたから、平気よ。』
『そうだね。パパにも騙されているね、料理が出来るのは、本当は梨恵なのに。これで、お金と人気は、私のモノね。』
『それと、二階堂の名前もよ。それにしてもあの子も、馬鹿よねぇ、あの子のお父さんを轢いた飲酒運転手が主人なのに、気付いていないなんて。』
『パパの会社の人と梨恵には酷いことをしたけど、バレていないからいっか。』
馨の両親は、怒りを覚えた。
「けしからん!!」
「これで分かっただろ?この家族も、財産と地位目当てだ。」
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