もう一つのオンライン

黒い炎

「おい、舞。俺は……」

再度、気持ちを伝えようかと思ったが舞の顔を見て俺はそれをひきとどまった。

――今にも泣きそうじゃねえか……。

「あ……すみません。杉浦さん。私もう寝ますね……！」

「……あっ、おいっ！」

舞は俺の前から逃げるように去っていく。

……。

俺はどうすればいいんだ？

自分の気持ちは分かっているのに。

だけど舞の気持ちはそんな感じじゃない。

今、自分の気持ちを舞に押し付けても無意味な気もした。

……。

俺は待つしかないのかよ。

舞の気持ちの整理がつくまで……。