黒い炎

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次の日、俺が病院の休憩所で書類に目を通していると太一が隣にやってきた。 「杉浦さん、いつも仕事してるっすね。たまには休んだ方がいいっすよ」 ……。 そんな暇ねえんだよ。 「心配するな。俺も適度に休んでいる。それより鈴木はどうだ?」 「今のところ、良い方向に向かっているみたいっすよ」 「……そうか」 その言葉に俺は一安心した。 「……杉浦さん」 「なんだ?」 「舞、朝霧と付き合わないみたいっすね」 太一がなんでそれを知っているんだ? まあコイツの事だろうからこっそりと二人のやり取りを見ていたのかも知れねえが……。 「杉浦さんも舞の事、今も好きなんっすよね? ……どうするんっすか?」 太一はいつになく真面目な顔で直球に言ってくる。 「……今はそっとしておくつもりだ」 俺はそれだけ言うと再び書類に目を向けた。
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