黒い炎

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朝霧は俺らが病院を去る日まで。 ……まあ少しは無理をしていると感じる部分もあったがいたって普通だった。 舞とも自分から会話をしたりもしている。 舞もそれに安心したようで時折笑顔も見せたりもする。 ――本当は朝霧も辛いはずだろうに。 俺は奴の気持ちが分かるだけに他人事ではない気がした。 舞達を俺の車に乗せ、グリーントライアに戻る。 会社に到着。 「ありがとうございました」 「ああ」 「杉浦さん、先にいってるっすよ」 「分かった」 俺が車のエンジンを切り荷物を整理していると、皆と会社に入っていったはずの朝霧が戻ってきた。 「……どうした? 俺に何か用か?」 朝霧は何故か挙動不審だ。
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